睡眠不足について
- あすなろスタッフ
- 2021年6月29日
- 読了時間: 2分
こんにちは、あすなろ訪問看護ステーションスタッフです。
本日のテーマは睡眠不足についてのお話です。皆さんはぐっすり眠れているでしょうか?ぐっすり眠れるというのは身体が休まるだけでなく、脳の休息にも繋がっています。

というのも、睡眠というのはREM睡眠とNON-REM睡眠というものに分かれますが、REM睡眠時には脳の異常蛋白であるアミロイドβを洗い流し、NON-REM睡眠時に記憶の定着および不必要な記憶を整理しています。
ここでアミロイドβとはなんぞやと考えた際に、アミロイドβとはアルツハイマー型認知症において脳の異常蛋白として付着し、認知症を進行させているものです。
つまり良質な睡眠をとるということは、認知症の進行を防ぎ、記憶の定着を促すものになります。
しかしながら家族様はよくこういわれます、「このひとはよくねるんですよ…、昼も夜も」
…ちょっと待ってください!昼も夜も寝るということは、夜の睡眠が浅くなり、中途覚醒と睡眠を繰り返していることなのです。
大事なことは日中はしっかり起きて夜の高齢者は特に睡眠時間が短くなりやすいため、6時間程度がしっかり眠れる事が大事なのです。
じゃあ、どうすればいいんですかといったところに関しては、まずはしっかり太陽の光に浴びて生活リズムの修正が必要になってきます。もちろんデイサービスなどを活用して起きる時間をしっかり作ってあげるのも良いかもしれません。それでも眠りが浅いなどは、お医者様と相談して薬剤などを利用することも1つ大事なことです。
文献を読んでいて興味深いと感じたのをここで1つ。認知症の方には夕方に不穏になる方がおられます。俗に言う夕暮れ症候群ですね。この人たちに夕方に光をしっかり当てることで生活リズムが正され、不穏症状が落ち着いたというものがありました。作業療法士としては日中に作業活動を通して生活リズムの修正がしたいところですが、そういったやり方もあるのだなと感心しました。なんにせよ、自宅に閉じこもっているだけでなく日中の活動性をあげることは必要なのだということですね。
それではこのあたりで、失礼します。またよろしくお願いします。
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