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  • あすなろスタッフ

筋緊張亢進に対して

こんにちは、あすなろ訪問看護ステーションスタッフです。

本日は筋緊張に対してのお話です。まず最初に筋緊張と言っても緊張亢進が出現する要因はいくつもあります。脳血管障害による筋緊張亢進。これは中枢からの指令が途絶えることによる末梢の過剰な働きによるものです。ほかにはパーキンソン病の緊張亢進。こちらも中枢からの筋肉のコントロールの指示が変化することによる緊張亢進。さらに寝たきりによる緊張亢進。これに関していうとずっと仰向けでいることで迷路反射など反射レベルで指示がはいってしまい、緊張がたかまってしまうものです。


これらをまとめて、簡単に言うと、頭からの指令がうまく筋肉に伝わっていないため、勝手に働いてしまうという感じでしょうか。(簡単にまとめすぎでしょうか...)


そこで筋緊張亢進に対してそのコントロールが必要になってきます。そのコントロール方法もいくつもあります。

まずはリハビリの方が一番最初に選択するかもしれない、ストレッチですね。ストレッチは筋肉を伸ばすことで、筋肉が伸ばされたという指令が脊髄に入っていき、反射でその筋肉を緩めさせようという方法ですね。

またその反射を応用して、筋肉を伸ばしている際にバイブレーターを当てて、その反射をより強力なものにして筋肉を緩ませる方法もあります。この方法は脳血管障害の方には比較的有用で、即時的に緊張を落としやすいです。(筋肉が短縮している場合は難しいです)。







そのほかの方法としては一度力を入れてから抜くといった方法も原始的で簡単な方法です。例えば肩の緊張を抜きたければ、肩をすくめて力を入れたのちに、すっと力を抜く方法です。



他に寝たきりの方や、パーキンソンの方には半腹臥位・腹臥位をとるのも方法の一つです。普段仰向けで生活している呼吸圧迫や緊張性迷路反射などにより体をこわばらせがちですが、腹臥位つまり、うつぶせに近い姿勢になると呼吸が腹式呼吸に近づき、呼吸も楽になり、その他もろもろの効果で緊張を抜く効果があります。うつ伏せまではなかなか難しいため、横向きとうつぶせの中間の半腹臥位を行うことが多く、リハビリの手段としては適用できるものです。また半腹臥位とギャッジアップ座位を行うことで、痰の排出機能としても使うことができ、有用性は高いため、病院でも活用できる知識です。

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