認知症とデフォルトモードネットワーク
- あすなろスタッフ
- 2021年7月6日
- 読了時間: 2分
こんにちは、あすなろ訪問看護ステーションスタッフです。
本日も引き続き、認知症について記事を書いてみたいと思います。
皆さんはタイトルにあるデフォルトモードネットワークとは何か、ご存知でしょうか?
デフォルトモードネットワークとは何かしている際に注意がそれ、頭の中で考え事をしている状態のときの脳の活動を言います。
たとえば授業中に今日のご飯は何だろうか?といった具合ですね。
そのデフォルトモードネットワークは脳において内側前頭前皮質や後帯上皮質といった脳の内側部分のことを言います。そのデフォルトモードネットワークがアルツハイマー型の認知症患者様において機能結合の低下が示されているというデータがあります。
え?でも認知症の方はボーっとしている事が多くないですか?
そんな質問が浮かびます。しかし逆に考えると、その機能を過度に使ってきた結果、脳疲労がおき、機能低下に繋がったのではないかと。
ここまでは比較的データがあり、MRIなどを用いて認知症の早期発見の手がかりになるのではないかといわれています。
しかしセラピストとしては、じゃあどうすれば…といったところに悩まされます。

ある程度軽症の方には瞑想やマインドフルネスによるデフォルトモードネットワークの機能を一時的に抑制する方法が効果的なのではといわれています。(マインドフルネスなどは現状の状態に意識を向けるため)
なので作業療法士として曲解すると(してはいけないんでしょうが、)その方が集中して行なえる作業を見つけて没頭する事が出来れば、脳機能の改善につながるのではないでしょうか。

実際問題としてはどの作業が好ましいといったものを見つけるのも大変なのですが、作業に集中することで認知機能がどうなるのか、今後研究なども必要ですね。
まとめると
現在デフォルトモードネットワークという場所が認知症の早期診断に役立つ可能性がある。
その一方で認知機能改善のための方法はまだ模索しながら関わっていく必要がある
といったところでしょうか?
今後も文献やデータを見て利用者様に良いものが提供できたらと思います。
また機会があれば御覧ください。有難うございました。
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